フィリピンでのビジネスは大丈夫?失敗しないためにもフィリピンについて詳しく知っておこう!

フィリピンでのビジネスは大丈夫?失敗しないためにもフィリピンについて詳しく知っておこう!

こんにちは、セブテク編集部です。

この記事をご覧になっている方は、フィリピンにある企業とのビジネスをお考えでしょうか。
またはフィリピンでのビジネスを検討中でしょうか。

そんなみなさんは「フィリピン」と聞いた時、はじめに何を思い浮かべますか?
セブ島というリゾート地がありながらも、
「発展途上国」「危ない」「貧困」
というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。

フィリピンはかつて「アジアの病人」と言われるほどに、経済が落ち込んでいた時期がありました。
しかしながら、現在のフィリピンは「ASEAN主要国の中でもトップクラスの経済成長率」を誇っており、世界中から注目が集まっています。

いくら成長率が高くてもやっぱり心配…、もしくはもっとフィリピンの概況について知りたい。
そんな方に向けて、フィリピン・セブ島に拠点を置くIT開発会社のSprobeが詳しく解説します。

フィリピン基礎知識

場所

まずは導入として、フィリピンの場所を把握しておきましょう。

フィリピンは台湾のすぐ南に位置します。
成田から飛行機で約4時間半、東南アジアの中でも日本に近いところにあります。

時差

時差は日本のマイナス1時間。
日本が朝9時の時、フィリピンでは朝8時となります。

言語

言語はタガログ語というフィリピン語英語です。
後ほど詳しく解説しますが、フィリピンはビジネス英語力を図る指数である「ビジネス英語指数」(BEI)が堂々の世界1位。

ここまではフィリピンの基礎的なことについてご紹介しました。
ここから本題である「ビジネス視点で見たフィリピン」について、他国との比較も交えながら詳しく説明していきます。

経済規模の比較

      

黒 = タイ / 赤 = フィリピン / グレー = ベトナム

このグラフは、フィリピン・タイ・ベトナムの3国の経済規模を比較したものです。
経済規模の拡大が早かったタイに追いつく形で、年々上昇しています。
同じ開発途上国であるベトナムと比較すると、圧倒的に差があるのが見受けられますね。

現在フィリピン政府による大規模なインフラ投資が行われており、今後もさらに勢いが加速していく見込みとなっています。

主要産業の特徴と動向

次は、フィリピンの主要産業についての特徴を説明します。

・農林水産業
 全就業人口の約25%が従事 ​​

・サービス業
 BPOを含め大きく成長、全就業人口の約57%が従事​

・BPO産業
 2010年にインドを抜いて世界1位となり、GDPの約1割を占める主要産業に成長
 ノンボイスのBPOサービス(ITクリエイティブ、財務会計、給与計算、人事関連業務等)でも、世界第2位の重要なグローバ​ルサービスデリバリー拠点​​となっている

・小売業
 力強い内需に支えられ、今後も成長が期待される分野​

アセアン諸国との比較

続いて、ビジネスをする上で気になる賃金水準や安全性を、アセアン諸国と比較します。

・賃金水準
 インドネシアはやや上、ベトナムと同じくらい​​

・賃金上昇率
 5% 、インドネシア・ベトナムは20%近く

・1人当たりGDP
 3千ドルへ到達(2018年) ​​ ​

・電気料金
 日本と同じくらい高い​

・スト発生件数
 一桁、他は年間300件以上

経済発展上の強

右肩上がりの経済成長を遂げているフィリピンですが、その成長を支えているものとは一体何でしょうか。

若い平均年齢

1 ラオス 23.0 6 インドネシア 30.2
2 フィリピン 23.5 6 ブルネイ 30.2
3 カンボジア 25.3 8 ベトナム 30.5
4 ミャンマー 27.9 9 シンガポール 34.6
5 マレーシア 28.5 10 タイ 37.7

出典:World Population Review 2018年版

上記の表は、ASEAN各国の平均年齢です。
表からわかる通り、フィリピンの平均年齢はASEAN内で2番目の若さとなっています。
ちなみに日本の平均年齢はフィリピンの2倍のため、いかに日本の高齢化が進んでいるかがわかりますよね。

生産年齢人口(予測)

フィリピンは、人口ボーナス*期がASEAN内で最長の2062年まで続くと言われているため、総人口に占める働き手の割合は今度より増えることになります。
これからの政策次第で、高度な成長が期待できます。​

*人口ボーナス = 総人口に占める生産年齢人口(15歳~64歳)の人口
シンガポール2028年, タイ2031年, ミャンマー2053年までと言われている

日系企業の進出が多いが、生産年齢人口が既に減少している「中国・ベトナム」と比較すると、圧倒的な優位性と伸びしろがあることがわかります。

圧倒的に高い英語力

フィリピンの経済発展の大きな支えになっているのが、圧倒的な英語力の高さ。
基礎知識の部分でさらっと触れましたが、フィリピンの公用語はフィリピン語と英語の2つです。

ビジネス英語力を図る指数である「ビジネス英語指数」(BEI)が世界1位ということに付随し、なんとコールセンターの売上高もインドを抜いて世界1位となっています。

その高い英語力を生かしたフィリピンのビジネスの一つとして、英会話学校やオンライン英会話学校が年々増加しています。

「フィリピンで英語留学なんて大丈夫?」と思う方もいると思います。
ですがこのフィリピン留学、下記のように現在非常に勢いがあります。
・年間約3万人もの日本人が留学
・2016年からの2年間で、日本人留学生は1.5倍以上に増加
・日本人の留学生国ランキングで米国・カナダ・オーストラリアについで4位に浮上

英語初心者にとってわかりやすい英語を話してくれることもあり、リゾート地で有名なセブ島を始め、フィリピン各地で英語留学が盛んになっています。

安い人件費

最後は人件費です。
グラフからもわかりますが、フィリピンの人件費はASEANの中でも非常に低い部類となっています。

ベトナムも同様くらいに見えますが、近年の経済発展に伴い、毎年20%上昇している傾向にあります。
その点フィリピンは安い人件費で英語力も高い、優秀な人材の宝庫とも言えます。

まとめ

以上、ビジネス視点で見たフィリピンの概況についてのまとめでした。

今まで想像していたフィリピンとの違いはありましたか?
思ったより発展している、今後の成長に期待できそう、様々な感想を持つかと思います。
経済発展の勢いある波に乗り、これから世の中をより良くする一翼を担う存在となるのはフィリピンかもしれません。

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